リトグラフの版

  • 2015.05.28 Thursday
  • 23:29

展示まであと1週間、作品制作は着々と遅れています。
昨年は色々とあって、版画を新たに作らなかったので今年は数点でもと思い、いつも仕入れている板屋さんに電話をしました。

リトグラフは元々、組成が緊密な石灰岩(大理石ほどではないけれど)を板状にスライスしたのを版として使う技法で、表面を磨いで再使用できる利点はあるのですが、石版は維持する設備が大変なので近年主流の金属版を使用しています。アルミの薄い板(0.5mmくらい)の表面をざらっと磨いだものです。
それを仕入れていたのが、板橋区にある千代田研磨さん。いつも磨ぎたてで表面処理がとてもよく、細かい調子も再現しやすいので、重宝していたのですが、版画の制作数が減ってきていたので随分久しぶりの連絡でした。
電話に出たご主人に枚数を告げると、「これで最後ですので。」と唐突なお言葉。っていうかどこかで、近々そうなるかなあと思ってたんだけど。
「廃業ですか」「・・・はい」 それではと、多めに数を言い直し注文して、後日品物を取りにうかがいました。

跡継ぎも無く、完全に閉められるとのこと、確かに版画やる人間も減ってるそうだし、仕方ないのでしょうが、ウチも注文が年々減っていたので後ろめたいです。はい。
版画って面白いし味わいあっていいのですが、いかんせん手間もかかれば材料費も結構かかるので余裕がないと出来ないので衰退するのは必然なのかもしれません。頑張って絶やさぬよう作り続けていかねばと思いを新たにする初夏なのでした。


アルミの板の表面を磨いで版にする機械、かっこいいっす。


おつかれさまでした。残りの板は大事に使います。

コメント
コメントする








    
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< September 2017 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM